【企業研究】メディカル・データ・ビジョン(MDV)株式会社(3902)

投資・副業

はじめに

株式投資を行う際には、投資銘柄の企業研究が欠かせません。

ここでは専門知識のないサラリーマンや投資初心者のために、企業研究において最低限確認しておくべきポイントを整理してお伝えします。

自分の気になっている/保有している銘柄に対して、以下の内容も参考にしながら企業研究を進めてみてください。

企業概要

メディカル・データ・ビジョン(MDV)株式会社は、医療機関や製薬会社向けに医療及び医薬品データのネットワーク化やデータ利活用などのサービス提供を行っています。

個人向けにはオンライン診療のプラットフォームやPHRにより診療情報共有といったサービスを提供しています。

会社名メディカル・データ・ビジョン株式会社
従業員連結219名 単体165名
決算12月
設立2003年8月
上場2014年12月・東証一部
業種情報・通信
事業内容医療情報統合システムの開発、製作、販売、保守業務
各種医療データの分析、調査、コンサルティング業務
医療機関向け経営コンサルティング業務
各種医療データの運用及び提供サービス業務
ポータルサイトの企画、設計、開発、運営
メディカル・データ・ビジョン株式会社(MDV)

業績

直近3期分の業績は以下のとおりです。

決算期売上高営業利益(利益率)経常利益(利益率)
2018年12月期3,577351(9.8%)351(9.8%)
2019年12月期4,026809(20.1%)804(19.9%)
2020年12月期4,5791,146(25.0%)1,148(25.1%)
単位:百万円

売上高・利益・利益率いずれの項目も直近3年は右肩上がりです。利益率が年々上昇しているのは特に注目すべきポイントです。

事業セグメント

医療データネットワーク事業の単一セグメントのため、事業別セグメント情報はありません。

直近の経営成績の概況:2020年12月期決算

直近の決算短信及び決算説明資料から好材料と懸念材料を抜粋して記載します。

好材料
コロナ禍でも既存事業への影響は軽微であったこと
データビジネスを支える利用者(患者数)の堅調な増加
政府によるPHRの活用推進表明
懸念材料
コロナウイルス感染拡大による経済情勢の先行き不透明性

2021年3月からスタートするマイナンバーカードを活用したオンライン資格確認など、医療システムのオンライン化は更なる追い風となりそうです。

国民の健康寿命延伸に向けてPHRの活用を推進することが政府からも表明されており、個人向け事業拡大の追い風となりそうです。

<参考>

オンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け) (mhlw.go.jp)

健康増進法施行規則等の一部を改正する省令 (mhlw.go.jp)

一般社団法人PHR普及推進協議会 – General Incorporated Association PHR Promotion Committee

今後の業績見通し

2021年12月期の業績予測は以下のとおりです。

決算期売上高営業利益(利益率)経常利益(利益率)
2021年12月期予測5,4001,2001,200
2020年12月期実績4,5791,146(25.0%)1,148(25.1%)
単位:百万円

コロナ禍の影響で先行きが不透明なこともあり、保守的な業績予測となっているようです。

財務状況

直近3期分の貸借対照表の資産・負債・純資産それぞれの部門から、一部の項目を抜粋してまとめます。

資産

項目2018年12月期2019年12月期2020年12月期
流動資産2,7733,8724,319
固定資産1,0911,0761,002
単位:百万円

現金及び預金・売掛金の増加により流動資産が着実に積み上がっています。

負債

項目2018年12月期2019年12月期2020年12月期
流動負債5438521,099
固定負債437184
単位:百万円

現時点では短期・長期ともに借入金が全くありません。

純資産

項目2018年12月期2019年12月期2020年12月期
利益剰余金6871,2411,934
自己株式-0.6-0.7-590
純資産合計3,2784,0234,136
単位:百万円

利益剰余金が着実に積み上がっています。

キャッシュフロー

直近2期分のキャッシュフローは以下のとおりです。

決算期営業CF投資CF財務CFフリーCF
2019年12月期1,202-311991,171
2020年12月期964-142-589822
単位:百万円

直近のキャッシュフローの概況:2020年12月期決算

直近の決算短信及び決算説明資料からポイントを抜粋して記載します。

  • 投資CFは、子会社の株式取得にかかる支出がメインです。
  • 財務CFは、自己株式取得にかかる支出がメインです。

まとめ

サラリーマンや投資初心者でも、企業研究をしっかり行うことで投資効果を高めることができます。

気になる業界や企業をピックアップして、まずは自分なりの調査・研究をスタートさせてみましょう。

「財務諸表の読み方がわからない」「財務諸表の基本を学びたい・知りたい」という方には、以下の書籍がおすすめです。リンクを記載しますので参考にしてみてください。

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