企業概要
株式会社クラウドワークスは、クラウドソーシングサービス「CrowdWorks」を中心に、仕事を依頼したい人と働きたい人を繋げる新たな働き方を提案しています。
会社名 | 株式会社クラウドワークス |
従業員 | 連結177名・単体170名 |
決算 | 9月 |
設立 | 2011年11月 |
上場 | 2014年12月・東証マザーズ |
業種 | 情報・通信 |
事業内容 | クラウドソーシング「クラウドワークス」 を中心としたインターネットサービス運営 |
2021年1月には、神戸市と連携して副業人材の募集・受入れ事業をスタートさせました。今後も多様な接点構築でサービスの幅を広げていく方向性が示されています。
業績
直近3期分の業績推移を以下にまとめます。
決算期 | 売上高 | 営業利益(利益率) | 経常利益(利益率) |
2018年9月期 | 6,634 | 23(0.3%) | 9(0.1%) |
2019年9月期 | 8,749 | 48(0.5%) | 67(0.8%) |
2020年9月期 | 8,728 | -298 | -311 |
2020年9月期は、コロナ禍により主力マッチング事業の新規クライアントの獲得停滞や一部クライアントの契約停止などの影響を大きく受けたようです。
その中でもTVCMなど広告への投資を積極的に行い、2021年9月期の回復に向けた積極的な動きがみられました。
最新決算時点での2021年9月期の業績予測は、以下のとおりです。
決算期 | 売上高 | 営業利益(利益率) | 経常利益(利益率) |
2021年9月期予測 | 7,000~7,500 | - | - |
2021年9月期は、20%前後の減収ながらも営業利益は黒字化を見込んでいます。緊急事態宣言等は見込んでいない段階での発表のため、今後何らかの修正はありそうです。
受託事業からの撤退をうけ、マッチング事業を中心に営業利益を黒字化し、その範囲内で再投資やその他事業への投資を行うと発表されています。
財務状況・収益性
直近3期分の財務状況と収益性の推移を以下にまとめます。
決算期 | 純資産 | 利益剰余金 | 自己資本率 | ROE | ROA |
2018年9月期 | 2,227 | -2,017 | 35.7% | -4.4% | -1.4% |
2019年9月期 | 3,245 | -2,144 | 50.4% | -4.8% | -2.0% |
2020年9月期 | 3,127 | -2,198 | 61.2% | -1.7% | -1.0% |
収益性は着実な改善がみられますので、業績同様に今後の動向に注目する必要がありそうです。
キャッシュフロー
直近3期分のキャッシュフローを以下にまとめます。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF | 現金残高 |
2018年9月期 | -542 | -75 | 1,794 | -617 | 2,884 |
2019年9月期 | 346 | -162 | 198 | 184 | 3,266 |
2020年9月期 | -0.9 | 536 | -383 | 536 | 3,418 |
投資判断におけるポイント
成長性
働き方の多様化に対応すべく、マッチング事業への集中投資が宣言されています。企業と個人という単純な繋がり以外にも、幅広いニーズに対応しようとする姿勢が見受けられます。
直近の自治体との連携案件など、働き方を越えて暮らし方をイノベーションしようとする動きは、生産年齢人口が減少する日本にマッチしています。
株価推移
直近3カ月の株価推移を以下にまとめます。
計測月 | 株価 |
2020年11月末時点 | 1,324円 |
2020年12月末時点 | 1,179円 |
2021年1月末時点 | 1,600円 |
2021年年明け以降、緊急事態宣言の発令などによりテレワークや副業関連の銘柄への関心が高まっているようです。
2021年9月期1Q決算(2月中旬予定)前後の動向をしっかりと追っておきたい銘柄です。
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