【企業研究】株式会社スタメン(4019)

投資・副業

はじめに

株式投資を行う際には、投資銘柄の企業研究が欠かせません。

ここでは専門知識のないサラリーマンや投資初心者のために、企業研究において最低限確認しておくべきポイントを整理してお伝えします。

自分の気になっている・保有している銘柄に対して、以下の内容を参考にしながら企業研究を進めてみてください。

企業概要

株式会社スタメンは、ITとリアルの融合による人と組織のエンゲージメント強化に貢献するプラットフォーム事業の運営を行っています。

主力サービスの「TUNAG」は、社内制度とその効果をクラウド管理し、顧客に最適な制度をコンサルティングするSaaSモデルの経営プラットフォームです。

会社名株式会社スタメン
従業員58名
決算12月
設立2016年1月
上場2020年12月・東証マザーズ
業種情報・通信
事業内容エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」の運営
オンラインファンサロン「FANTS」の運営
株式会社スタメン (stmn.co.jp)

2020年12月に上場したばかりの企業ですが主力の2事業を中心に拡大し、今後新たなサービスへ展開されることが予測されています。

<参考>

2020年12月期 通期決算説明資料

2020年12月期 決算短信

業績

直近3期分の業績推移を以下にまとめます。

決算期売上高営業利益(利益率)経常利益(利益率)
2018年12月期113-143(-)-143(-)
2019年12月期396-36(-)-36(-)
2020年12月期62021(3.4%)7(1.1%)
単位:百万円

直近決算では、売上高が前期比57%アップ創業以来初の黒字化を達成しています。広告費や人件費に積極投資しており利益率は低いですが、今後の成長が楽しみな状況です。

セグメント情報

エンゲージメントプラットフォーム事業単一のため、セグメント情報はありません。TUNAG事業の利用企業数の推移は以下のとおりです。

決算期利用企業数
2018年12月期308社
2019年12月期828社
2020年12月期1205社
TUNAG事業の利用企業数

着実に利用企業数を積み上げられています。売上高ストック比率は90%を超過し、安定的な経営基盤を築けています。

業績予測

2021年12月期の業績予測は以下のとおりです。

決算期売上高営業利益(利益率)経常利益(利益率)
2021年12月期予測8692322
2020年12月期実績62021(3.4%)7(1.1%)
単位:百万円

売上高40%増・経常利益212%増と予測されています。ストック型の収益構造のため、実績が実績を呼ぶ好循環が生まれることが期待されています。

短期的にはコロナ禍で売上げが伸び悩む可能性がありますが、中長期的には企業のDX推進がさらに加速することが見込まれています。

財務状況

直近2期分の貸借対照表より、資産・負債・純資産それぞれの部門から項目を抜粋してまとめます。

資産

決算期流動資産固定資産
2019年12月期29233
2020年12月期1,29168
単位:百万円

新規上場の公募増資により、現金及び預金が約10億円増加しています。

負債

決算期流動負債固定負債
2019年12月期23844
2020年12月期358160
単位:百万円

1億円以上の長期借入金を調達しており、今後さらなる事業拡大に向けた積極投資の構えがうかがえます。

純資産

決算期利益剰余金純資産合計
2019年12月期-27371
2020年12月期-269855
単位:百万円

新規上場の公募増資にともない、株主資本が大幅に増加しています。自己資本比率が20%から63%まで増加しています。

キャッシュフロー

直近2期分のキャッシュフローを以下にまとめます。

決算期営業CF投資CF財務CF現金期末残高フリーCF
2019年12月期95-3029292
2020年12月期67-419721,29126
単位:百万円

直近2年でキャッシュフローは大幅に改善しています。

まとめ

サラリーマンや投資初心者でも、企業研究をしっかり行うことで投資効果を高めることができます。

気になる業界や企業をピックアップして、まずは自分なりの調査・研究をスタートさせてみましょう。

企業研究のため財務諸表の基本を学びたい・知りたいという方には、以下の書籍がおすすめです。リンクを記載しますので参考にしてください。


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