目次
年収500万の割合は？
国税庁の民間給与実態統計調査によれば、年収500万円台（500万～599万）の割合は以下のとおりに推移しています。
| 調査年 | 男性 | 女性 | 男女合計 |
| 2019年 | 13.3％（410万人） | 5.5％（123万人） | 10.2％（533万人） |
| 2018年 | 13.5％（398万人） | 5.6％（117万人） | 10.1％（515万人） |
| 2017年 | 13.5％（390万人） | 5.4％（108万人） | 10.2％（498万人） |
男性の15％程度・女性の5％程度、男女合計で10％程度が年収500万円台です。
年収500万は勝ち組？
年収500万以上の割合を過去3年分まとめると以下のとおりです。
| 調査年 | 年収500万以上の割合 |
| 2019年 | 30.6％（1,616万人） |
| 2018年 | 30.9％（1,552万人） |
| 2017年 | 30.0％（1,481万人） |
年収500万以上の割合はおよそ3割程度ですので勝ち組か負け組かで言えば、勝ち組と言ってよいでしょう。
女性で年収500万以上の割合は1割（227万人）程度ですので、女性で年収500万以上はさらに勝ち組と言えるでしょう。
年収500万に到達する年齢の目安は？
厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとに、年代別に年収500万の割合を調査してまとめました。
公表されているデータは月収のため、ボーナス3か月分として年収500万に達するよう試算しています。
男性
| 年代 | 割合 |
| 20代前半 | 0.5％ |
| 20代後半 | 3.1％ |
| 30代前半 | 7.0％ |
| 30代後半 | 8.1％ |
| 40代前半 | 7.3％ |
| 40代後半 | 6.4％ |
| 50代前半 | 5.5％ |
| 50代後半 | 5.1％ |
男性は30代～40代前半で年収500万の割合が高いです。早ければ20代で年収500万に到達する人もいるようですが、ケースとしては少なそうです。
女性
| 年代 | 割合 |
| 20代前半 | 1.0％ |
| 20代後半 | 3.7％ |
| 30代前半 | 6.4％ |
| 30代後半 | 7.4％ |
| 40代前半 | 9.1％ |
| 40代後半 | 8.4％ |
| 50代前半 | 7.4％ |
| 50代後半 | 7.0％ |
女性は30代後半～50代前半で年収500万の割合が高いです。30代前半から一気に割合が多くなりますが、20代で年収500万に到達する人も一部いるようです。
年収500万の生活レベルは？
年収500万の生活レベルを手取り収入と月々の家計をもとに調査していきます。
手取りや家計は家族構成により異なりますので、ここでは世帯年収500万として各種シミュレーションを進めていきます。
独身・一人暮らし
大まかに以下の設定をモデルケースとして検証しています。
- 30代男性
- 会社員
- ボーナス3か月想定
手取り収入
| 項目 | 金額 |
| 額面収入 | 5,000,000円 |
| 所得税 | 141,400円 |
| 住民税 | 246,000円 |
| 社会保険料 | 720,000円 |
| 手取り収入（年収） | 3,892,600円 |
| 手取り収入（月収） | 259,500円 |
年収500万で独身・一人暮らしの場合、月の手取りは26万程度です。
生活レベル
| 項目 | 金額 |
| 家賃 | 80,000円 |
| 水道光熱費 | 10,000円 |
| 食費 | 30,000円 |
| 日用品費 | 5,000円 |
| 通信費 | 10,000円 |
| その他雑費 | 20,000円 |
| 合計 | 155,000円 |
年収500万で独身・一人暮らしの場合、月々の貯金は10万程度できそうです。家賃は10～11万程度までであれば、生活にゆとりを残せるでしょう。
共働き夫婦・子供なし
大まかに以下の設定をモデルケースとして検証しています。
- 30代夫婦
- 夫：会社員、妻：パート・アルバイト
- 世帯年収500万（夫：年収400万、妻：年収100万）
- 夫のボーナス3か月想定
手取り収入
| 項目 | 金額 |
| 額面収入 | 5,000,000円 |
| 所得税 | 47,700円 |
| 住民税 | 115,500円 |
| 社会保険料 | 567,200円 |
| 手取り収入（年収） | 4,269,600円 |
| 手取り収入（月収） | 300,900円 |
世帯年収500万の共働き夫婦の場合、月の手取りは30万程度です。
生活レベル
| 項目 | 金額 |
| 家賃 | 100,000円 |
| 水道光熱費 | 20,000円 |
| 食費 | 50,000円 |
| 日用品費 | 10,000円 |
| 通信費 | 20,000円 |
| その他雑費 | 30,000円 |
| 合計 | 230,000円 |
世帯年収500万で共働きの場合、月々の貯金は7万程度になりそうです。家賃は10万以下にに押さえるべきでしょう。
将来に備えて計画的に貯蓄するのであれば、月々の支出は可能な限り切り詰めていく必要がありそうです。
共働き夫婦・子供あり
大まかに以下の設定をモデルケースとして検証しています。
- 30代夫婦
- 夫：会社員、妻：パート・アルバイト、子供：小学生
- 世帯年収500万（夫：年収400万、妻：年収100万）
- 夫のボーナス3か月想定
手取り収入
| 項目 | 金額 |
| 額面収入 | 5,000,000円 |
| 所得税 | 47,700円 |
| 住民税 | 115,500円 |
| 社会保険料 | 567,200円 |
| 手取り収入（年収） | 4,269,600円 |
| 手取り収入（月収） | 300,900円 |
世帯年収500万の共働き夫婦（子供が小学生以下）の場合、月の手取りは30万程度です。
生活レベル
| 項目 | 金額 |
| 家賃 | 100,000 |
| 水道光熱費 | 20,000 |
| 食費 | 50,000 |
| 日用品費 | 15,000 |
| 通信費 | 20,000 |
| 教育費 | 30,000 |
| その他雑費 | 30,000 |
| 合計 | 265,000円 |
世帯年収500万の共働き夫婦（子供が小学生以下）の場合、月々の貯金は3万程度になりそうです。目立った贅沢を控えつつ、家賃や食費など大きな支出は可能な限りおさえる必要があるでしょう。
年収500万の住宅ローンはいくらが妥当？
年収500万だと住宅ローンはいくらが妥当なのかを、住宅金融支援機構のシミュレーションツールを用いて算出してみました。
子供がいない場合
大まかに以下の設定をモデルケースとして検証しています。
- 30代夫婦
- 世帯年収500万（夫：年収400万、妻：年収100万）
- 固定金利：1.6％
- 返済期間：30年
- ボーナス返済なし
| 月々の返済額 | 借入ローン金額 |
| 12万 | 3,430万 |
| 10万 | 2,860万 |
| 8万 | 2,290万 |
| 6万 | 1,710万 |
世帯年収500万で子供がいない場合、ゆとりのある生活を送ろうとするには住宅ローン2,300万程度（月々の返済額8万）を目安にするのが良いでしょう。
子供がいる場合
大まかに以下の設定をモデルケースとして検証しています。
- 30代夫婦
- 夫：会社員、妻：パート・アルバイト、子供：小学生
- 世帯年収500万（夫：年収400万、妻：年収100万）
- 固定金利：1.6％
- 返済期間：30年
- ボーナス返済なし
| 月々の返済額 | 借入ローン金額 |
| 10万 | 2,860万 |
| 8万 | 2,290万 |
| 6万 | 1,710万 |
| 4万 | 1,143万 |
世帯年収500万で子供がいる場合、ゆとりのある生活を送ろうとするには住宅ローン1,700万程度（月々の返済額6万）を目安にするのが良いでしょう。
年収500万のふるさと納税の限度額はいくら？
年収500万のふるさと納税寄付限度額は61,000円程度です。詳細に寄付限度額のシミュレーションを行いたい方は以下のリンクを活用ください。
ふるさと納税 控除シミュレーションと計算方法（限度額の目安） | ふるさと納税サイト「ふるなび」 (furunavi.jp)
ふるさと納税サイト「ふるなび」に掲載されている返礼品の総合ランキング（週間）は、以下のとおりです。
| 順位 | 返礼品 | 自治体 | 金額 |
| 1位 | あまおう（苺） | 福岡県大木町 | 12,000円 |
| 2位 | 牛ハラミ肉 | 大阪府泉佐野市 | 10,000円 |
| 3位 | ホタテ | 北海道紋別市 | 10,000円 |
| 4位 | 冷凍ハンバーグ | 福岡県飯塚市 | 10,000円 |
| 5位 | さがほのか（苺） | 佐賀県白石町 | 6,000円 |
年収500万の場合、人気の自治体への寄付を通じてランキング上位の返礼品を複数受け取ることができます。
20代で年収500万に到達するためには？
割合としては多くありませんが、年収500万に20代で到達するのは不可能ではなさそうです。20代で年収500万に到達するためには、ここでご紹介する2つの方法がおすすめです。
平均年収が高い業種に就く
国税庁の調査によれば、業種別の平均年収TOP5は以下のとおりです。
| 業種 | 平均年収 |
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 824万 |
| 金融業・保険業 | 627万 |
| 情報通信業 | 599万 |
| 学術研究・専門技術サービス業 | 518万 |
| 製造業 | 513万 |
大手転職サイトのマイナビが公開する業種別の平均年収TOP5は以下のとおりです。
| 業種 | 平均年収 |
| 外資系金融 | 1,515万 |
| 専門コンサルタント | 775万 |
| 不動産 | 764万 |
| 生命保険・損害保険 | 723万 |
| 環境関連設備 | 685万 |
平均年収が高い業種は、就職・転職ともに人気のため競争率が高いです。安易に転職するのはおすすめできませんので、まずは気になる業種で働く方に話を聞いてみるのが良いでしょう。
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副業する
日中は忙しくて時間がない会社員でも、在宅で簡単に副業を始められます。月5万以上を副業で稼げれば、20代で年収500万に到達する可能性が高まります。
以下の記事では、2020年の副業について具体的な内容や実績をご紹介しています。これから何か副業を始めようとしている方は参考にしてください。
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