【読書感想】サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編(講談社+α新書/三戸政和)

読書・学び

どんな人におすすめの本?

  • M&A会社を買うことの基本的な仕組みを知りたい方
  • 簿記3級程度の実践に活かせる会計知識を身に付けたい方
  • 事業運営に必要な最低限の知識を身に付けたい方
  • 企業研究にも使える財務諸表の読み方を学びたい方


なぜこの本を読もうと思った?

  • 前シリーズ(下記リンク)が面白かったから。
  • 会社経営に興味があるから。
  • 副業株式投資に活かせそうと感じたから。
  • 財務諸表で見るべきポイントを整理できそうと感じたから。


この本からどんな学びを得た?

実際に読み終えているというリアリティが伝わるように、あえて読書中に取ったメモをそのまま記載しています。

  • 会社の値付けは、純資産+営業利益3〜5年分が相場。EBITDAの場合4〜6年分が相場。
  • 知的財産や特許は、会計上の査定が非常に難しい項目。
  • 掛け代金と手形では支払い猶予が長いのが手形。企業規模や業種の割に支払手形多いのは注意。
  • 資本で見るべき項目は、資本金と利益剰余金。
  • 粉飾決算では資産を増やすケースが多い。売掛金や在庫を過大評価して資産を増やすのは、相手がいない項目の方がいじりやすいから。売上が増えていないのに売掛金や在庫が増えているのは要チェック。
  • BSはこれまでの経営成績を見るもの
  • PLはこれからの能力を測るもの
  • 黒字法人の割合は約3割程度
  • 支払いの延期をお願いする場合は、本業から遠いものからが原則。
  • 借入金が短期>長期の場合には要注意。会社の信用が減り、資金繰りが滞っている可能性がある。
  • 連帯(個人)保証について、法人と個人が明確に分離されている場合には経営者の個人保証を求めない。会社買収の金銭的リスクは、原則買収資金のみ。
  • 企業の現金の必要量は、月商の2〜3ヶ月分が目安。
  • リスクマネーの相場としては、年利数%後半から10%程度。
  • のれん代の償却は、大体5年くらいで償却しきるのが一般的。

読書感想

会計に関する基本的な知識・レベルを、専門用語をなるべく使わずにわかりやすく解説してくれていますので読みやすいです。

この本を読んで得た気づきをもとに、投資しようとしている銘柄の決算書を再度見返すと新たな発見がありました。

最低限知っておきたい会計知識が整理されていたので、将来的に会社を買うつもりがなくても充分楽しめました。


コメント

タイトルとURLをコピーしました